湯湯婆

提供: HIMOROGI文化財Wiki
移動先: 案内検索


名称[編集]

湯湯婆(ゆたんぽ)

湯湯婆(ゆたんぽ)
高15.5×幅15×長25㎝
湯湯婆(ゆたんぽ)
高8×幅23×長32㎝

概要[編集]

 暖房用具の一つで、材質は金属・ゴム・陶器製のものからなり、中は中空で蓋や栓で密封する。この容器の中に湯を入れ、その温度で寝床や足を暖めるもの。

 湯たんぽは「湯湯婆」と表記し、元は中国から伝わったもので、「湯婆」と呼んでいた。「湯婆」は、資料3[1]の『蔗軒日録』(室町時代中期の臨済宗の学僧の日記)の1486年10月9日に「湯婆」の記載があることから、少なくとも室町時代中期にはすでに日本にあったことがわかる。資料5[2]によると室町時代に、資料6[3]によると鎌倉時代に輸入されたと書かれている。

よもやま話[編集]

千と千尋の神隠し[4](せんとちひろのかみかくし、英題:Spirited Away)では、千尋がユバーバに「ここで働かしてください!!」と言うシーンがあるが、このユバーバは『湯婆婆』と書く。 『湯湯婆』と『湯婆婆』。一文字違いではあるが、どちらもお湯に関係がありそうですね。

関連項目[編集]




脚注[編集]

  1. 資料3:東京大学史料編纂所/編纂. 大日本古記録 蔗軒日録. 岩波書店, 1953.
  2. 資料5:吉田金彦 編. 衣食住語源辞典. 東京堂出版, 1996.
  3. 資料6:杉本つとむ 著. 語源海. 東京書籍, 2005.
  4. スタジオジブリの長編アニメーション映画