「笠」の版間の差分

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'''笠'''(かさ)は、[[雨]]や[[雪]]、[[直射日光]]を防ぐために[[頭]]に被る道具。'''被り笠'''(かぶりがさ)ともいう。また、「[[ランプ (照明器具)|ランプ]]の笠」などのように笠に形状が似る物にも用いられる。数える単位は枚、もしくは蓋(がい)。
 
'''笠'''(かさ)は、[[雨]]や[[雪]]、[[直射日光]]を防ぐために[[頭]]に被る道具。'''被り笠'''(かぶりがさ)ともいう。また、「[[ランプ (照明器具)|ランプ]]の笠」などのように笠に形状が似る物にも用いられる。数える単位は枚、もしくは蓋(がい)。

2016年4月12日 (火) 01:32時点における版


名称 
通称 
カサ
大分類 
衣食住
中分類 
小分類 
服物(男女別・季節別・年齢別)/かぶりもの
ミノと笠:主として農家が使っていた作業用の雨具


ミノと笠:主として農家が使っていた作業用の雨具












関連項目
  • 道中がさ

  • from wikipedia

    (かさ)は、直射日光を防ぐためにに被る道具。被り笠(かぶりがさ)ともいう。また、「ランプの笠」などのように笠に形状が似る物にも用いられる。数える単位は枚、もしくは蓋(がい)。

    概要

    笠の材質は檜板・竹・藺草製で、塗笠は、檜や杉の板材を薄く剥いだ「へぎ板」に和紙を貼ってを塗って作成した物で、平安時代末期には主に老女が使用し、江戸時代初期には若い女性が使用した。

    一方、陣笠は、竹で網代を組んで和紙を貼り、墨で染めて柿渋を塗って作成した物である(加藤玄悦著『我衣』による)。刃や飛来する矢などから身を守る防具であり、手に持ちとして使用することもあった。

    また、それとは別に戦国時代から足軽雑兵などの農民兵に貸与・支給されていた防具・代用。はじめは煮締めた皮革の裏側に「筋金(すじがね)」(または骨板金:ほねいたがね、骨板:ほねいた、骨金:ほねかね)と呼ばれる鍛鉄製の骨板を渡し漆をかけた陣笠を使っていたが、後に総鍛鉄製のものに取って代わられた。鍛鉄製板を切り抜き、笠状に整形し防水用に漆をかけるだけの工程のため、通常のを作るよりもはるかに手間と費用がかからない。

    それから、「具足剣術」と呼ばれるを着込んで行う剣術の一部には手盾として使われる使用法も残っている。『海国兵談』には、牛皮を用いて笠の形にして、手の甲・手首を守る形の手盾として、「牛皮楯」の記述・絵図があり、オランダ・中国が用いた戦法として紹介されている(足軽の持物でも手軽に作れる)。

    防具の他は野営での調理の際はよく洗った鍛鉄製陣笠を大鍋として用い、味噌玉を溶かして芋がら縄など食材をいれ3 - 4人分の陣中食(この場合は味噌汁及び汁かけ飯・または味噌汁と一緒に穀類を煮込んだ雑炊)を用意するといった使われ方もした(笹間良彦著:柏書房刊 『図説 日本合戦武具事典』、『図録 日本の甲冑武具事典』、雄山閣刊 『図解 日本甲冑事典』による)。

    笠の種類

    • 綾藺笠
    • 塗笠
    • 陣笠
    • 車笠[1] - 陣笠の一。戦国期上杉謙信が考案したとされる鉄笠[2]で、頭頂の内側に車輪がついており、鉄砲玉が当たると、笠が回転し、受け流す仕組みとなっており、兜と同様、何枚かの板金を重ねて鋲でとめる構造をしている。
    • 一文字笠 - 武士が旅や大名行列をする時にかぶった、殿中とも呼ぶ。または、円形に編んで二つ折ると頂が一の文字のように平らになる、門付の女芸人らが踊りなどに用いたもの。
    • 編み笠
    • 深編み笠 - 天蓋
    • 菅笠(すげがさ) - 富山県高岡市の福岡地区(旧 福岡町)は古くより菅笠の一大生産地で、現在も全国の約90%のシェアを誇り、菅笠の製作技術を綿々と伝承してきた。これにより越中福岡の菅笠製作技術保存会が「越中福岡の菅笠製作技術」として2009年3月11日に国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。
    • 花笠
    • 市女笠
    • 柳生笠 - 家紋「笠紋」の一種。柳生氏の替紋の一つで二階笠や二蓋笠とも呼ばれる。
    • 鳥追笠
    • 網代笠 - 細く削った竹を編んだ笠。僧侶や遍路者などが使用する。
    • 浪人笠
    • 托鉢笠
    • 三度笠
    • 饅頭笠

    なお、柳亭種彦の随筆「柳亭筆記」の中に、豊富な引用文献を付して種々の笠を解説した文がある[3]

    参考文献

    1. 『広辞苑 第六版』 岩波書店にも記載されている。
    2. NHK Eテレ系列の番組『先人たちの底力 知恵泉』「バラバラな組織をまとめるには?「上杉謙信」」の番組内説明を一部引用。
    3. 柳亭種彦「柳亭筆記」吉川弘文館(日本随筆大成 巻2)、1927年、717-724頁

    関連項目

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