「湯湯婆」の版間の差分

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(よもやま話)
(概要)
 
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 暖房用具の一つで、材質は金属・ゴム・陶器製のものからなり、中は中空で蓋や栓で密封する。この容器の中に湯を入れ、その温度で寝床や足を暖めるもの。
 
 暖房用具の一つで、材質は金属・ゴム・陶器製のものからなり、中は中空で蓋や栓で密封する。この容器の中に湯を入れ、その温度で寝床や足を暖めるもの。
  
 湯たんぽは「湯湯婆」と表記し、元は中国から伝わったもので、「湯婆」と呼んでいた。「湯婆」は、資料3<ref>資料3:東京大学史料編纂所/編纂. 大日本古記録 蔗軒日録. 岩波書店, 1953.</ref>の『蔗軒日録』(室町時代中期の臨済宗の学僧の日記)の1486年10月9日に「湯婆」の記載があることから、少なくとも室町時代中期にはすでに日本にあったことがわかる。資料5<ref>資料5:吉田金彦 編. 衣食住語源辞典. 東京堂出版, 1996.</ref>によると室町時代に、資料6<ref>資料6:杉本つとむ 著. 語源海. 東京書籍, 2005.</ref>によると鎌倉時代に輸入されたと書かれている。
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 '''湯たんぽ'''は「'''湯湯婆'''」と表記し、元は中国から伝わったもので、「'''湯婆'''」と呼んでいた。「湯婆」は、資料3<ref>資料3:東京大学史料編纂所/編纂. 大日本古記録 蔗軒日録. 岩波書店, 1953.</ref>の『蔗軒日録』(室町時代中期の臨済宗の学僧の日記)の1486年10月9日に「湯婆」の記載があることから、少なくとも室町時代中期にはすでに日本にあったことがわかる。資料5<ref>資料5:吉田金彦 編. 衣食住語源辞典. 東京堂出版, 1996.</ref>によると室町時代に、資料6<ref>資料6:杉本つとむ 著. 語源海. 東京書籍, 2005.</ref>によると鎌倉時代に輸入されたと書かれている。
  
 
*<small>引用元:レファレンス共同データーベース-[http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000078832 「湯たんぽ」の歴史を知りたい。いつ頃、湯たんぽが日本に入ってきたか。」]</small>
 
*<small>引用元:レファレンス共同データーベース-[http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000078832 「湯たんぽ」の歴史を知りたい。いつ頃、湯たんぽが日本に入ってきたか。」]</small>
 
 
  
 
==よもやま話==
 
==よもやま話==

2016年6月20日 (月) 18:09時点における最新版


名称[編集]

湯湯婆(ゆたんぽ)

湯湯婆(ゆたんぽ)
高15.5×幅15×長25㎝
湯湯婆(ゆたんぽ)
高8×幅23×長32㎝

概要[編集]

 暖房用具の一つで、材質は金属・ゴム・陶器製のものからなり、中は中空で蓋や栓で密封する。この容器の中に湯を入れ、その温度で寝床や足を暖めるもの。

 湯たんぽは「湯湯婆」と表記し、元は中国から伝わったもので、「湯婆」と呼んでいた。「湯婆」は、資料3[1]の『蔗軒日録』(室町時代中期の臨済宗の学僧の日記)の1486年10月9日に「湯婆」の記載があることから、少なくとも室町時代中期にはすでに日本にあったことがわかる。資料5[2]によると室町時代に、資料6[3]によると鎌倉時代に輸入されたと書かれている。

よもやま話[編集]

千と千尋の神隠し[4](せんとちひろのかみかくし、英題:Spirited Away)では、千尋がユバーバに「ここで働かしてください!!」と言うシーンがあるが、このユバーバは『湯婆婆』と書く。 『湯湯婆』と『湯婆婆』。一文字違いではあるが、どちらもお湯に関係がありそうですね。

関連項目[編集]




脚注[編集]

  1. 資料3:東京大学史料編纂所/編纂. 大日本古記録 蔗軒日録. 岩波書店, 1953.
  2. 資料5:吉田金彦 編. 衣食住語源辞典. 東京堂出版, 1996.
  3. 資料6:杉本つとむ 著. 語源海. 東京書籍, 2005.
  4. スタジオジブリの長編アニメーション映画